宿屋 伊勢ピット

伊勢で宿屋を営む私が、公共交通機関で伊勢志摩を旅行する際のおすすめルートを詳細に紹介します!

約18分

「伊勢志摩に旅行に行きたいけど、車がないとまわれない?」
と、ご不安な方にむけてこの記事は書いています。

三重県伊勢市で『宿屋伊勢ピット』をやっています”長田圭介”です。

↑冒頭の疑問ですが「車がなくても全然大丈夫です!!」
というか、じっくりと伊勢志摩を見て感じてもらうために、むしろ公共交通での旅行を私は推奨しています。

では伊勢民である私が、公共交通にて伊勢志摩旅行をするとしたらどんなルートで回るか。
それを今回ご紹介したいと思います。

1日目 二見エリアへ

まず初日ですが、だいたいお昼前11時くらいには伊勢市街に到着しておくことが望ましいです。
(その行程で記事をすすめさせていただきます)

旅の始まりは伊勢市駅からスタート

伊勢市駅ですが、近鉄口(北口)とJR口(南口)は結構距離があります。
JR口(伊勢神宮外宮の方)に出てください。

手荷物預かり所(レンタサイクルもあるよ)

手荷物が多い方は改札外にコインロッカー、また駅のお隣に手荷物預かり所もあります(こちらは宿泊先まで荷物を送ってくれるサービスもあります)

さて時刻はお昼前、混雑が始まる前に少し早いですが伊勢市駅周辺でお昼ご飯を食べてしまいましょう!
二見に移動してからでもいいのですが、あまり食事処は多くないので・・・。


ランチを食べたら二見エリアに移動です。
ここはJRの列車で向かいましょう(JRはICカードが使えません)
ちなみに近鉄線は二見には行きませんので乗り間違えに注意してください。

JR二見浦駅(立派な駅舎だけど無人駅です)

二見浦駅に到着。伊勢市駅から2駅なのですぐ着きます。

初日を二見にした理由は、時間や距離的な面もあるのですが、昔の神宮への参拝は二見浦の海で体を清め→外宮→内宮へと参っていた歴史があるから。
現代では二見でお清めはできませんが、古人の思いなどに浸りつつの旅を楽しみましょう♪

二見浦駅からこのエリアの観光の目玉である二見興玉神社までは参道を散策(1kmちょっとです)

↑スライド写真4枚目に写っている雰囲気のある建物は”賓日館”といって、以前はお伊勢参りの皇族方が宿泊に利用していた施設です。
現在は資料館になっていますので、時間に余裕があれば立ち寄ってみては?
こちらは以前、私が紹介の記事を書いていますので、合わせてご覧ください。

賓日館の記事へ
二見興玉神社の白鳥居

はい”二見興玉神社”に到着です。
二見興玉神社は海を正面にトンネルを挟んで左右の両サイドから入れるのですが、この石の白い鳥居がある左側から入るのを強くおすすめします!
(右側は赤い鳥居です)

参道がカーブしているのでいきなり現れます。

理由は↑のように”夫婦岩”がドラマチックに現れるから。
全国各地に夫婦岩ってありますが、この二見興玉神社の夫婦岩が一番美しい(個人の主観です)

右側から入った時の夫婦岩

ちなみに右側の赤い鳥居から入ると↑のように裏側の夫婦岩が現れるのでドラマチック感がね・・・しかも最初から見えてます笑


夫婦横丁の正面

二見興玉神社(夫婦岩)を参拝したら、隣接している”夫婦横丁”へ向かいましょう。

めおと横丁内

施設内はコンパクトながら伊勢志摩のお土産が買えたり、軽食が食べれたり(赤福さんもあります)
また提灯が天井一面に飾られていて、ちょっと幻想的な雰囲気です。

さてこの”めおと横丁”内には伊勢にきたらぜひ訪れてほしい”伊勢シーパラダイス”があります。

伊勢シーパラダイスHPへ

とてもこじんまりとした水族館ですが「ふれあい」をテーマにしていて、動物たちや飼育員さんとの距離感がめちゃくちゃ近いです!

あざらしタッチ(記念写真付き)・セイウチのお散歩・イルカとキャッチボール
写真にはないですが、アシカショー(輪投げしてアシカがキャッチしてくれる)・カワウソと握手・タツノオトシゴを巻くなどなど。

一つ一つの動物展示をじっくり体験できますよ!

海底ごろりんホール

また、海底ごろりんホールという靴を脱いで上がるレストスペースがあり、大水槽を見つつゆっくりする時間は至福のひと時。

伊勢志摩といえば鳥羽水族館が有名すぎるので(鳥羽水族館も大好きだけど)、ちょっと地味な伊勢シーパラダイスですが、動物との”ふれあい”を楽しめる素敵な水族館です。


さて伊勢シーパラダイス・めおと横丁を後に伊勢市街へ戻りましょう。

めおと横丁前のバス停

横丁の目の前がバス停なので、帰路はバスをおすすめ。
ただし本数が少ないので時刻の確認は事前にしておきましょう。

三重交通CANバスサイトへ
伊勢市駅前に戻ってきました

旅の宿泊は伊勢市街を拠点にするのがおすすめです。
リゾートホテル・ビジネスホテル・旅館・ゲストハウス などいろんなジャンルの宿があります。

私が以前、伊勢市にある宿を全部紹介する記事も書いていますので参考にしてください(2018年夏頃時点のものです)

伊勢市の宿紹介記事へ

夕食を外で食べる際は↓のマップを参考にしてください。

2日目 伊勢神宮へ

それでは旅行2日目に出発です。
いよいよ旅のメインスポットと言える伊勢神宮に向かいますよ!

伊勢神宮は125の社の総称です。
が、お伊勢参り初めての方の多くは、外宮・内宮(げくう・ないくう)という最も格式の高い2社にお参りすると思いますので、その行程をご案内しますね。
外宮→内宮が正しいお参りの順になります。

外宮参道

伊勢市街に宿泊されたのであれば外宮は徒歩で行けます。
少し早めに9時くらいには宿を出発しましょう。

外宮はそれほどお参りに時間はかかりません(境内は広大ですので、隅々まで参ればかなり時間かかりますが、正宮は入り口から近いのです)
1時間くらいみておけば余裕を持ってお参りできます。

外宮前のバス停
内宮への移動はこちらから

10時台くらいには外宮を後にして内宮への移動を開始したいところです。
外宮のすぐ前から内宮行きのバスが出ています(本数も多いです)

一つ注意点として超ハイシーズン(GW・お盆・三が日)に来られた際は、伊勢市内は道路が麻痺します(汗)
この期間の場合は、鉄道・バイク・自転車・徒歩(外宮→内宮は約5km)以外の移動はおすすめしません。

超ハイシーズンの外宮前バス停

↑の写真は2019.1.3ですが、外宮→内宮はバス待ち1時間+乗車時間1時間=合計2時間以上かかった・・・。
超ハイシーズンに訪れた際は、伊勢市駅まで5分歩いて戻り、近鉄線で”五十鈴川”駅まで行き、2km歩いて内宮に向かうのがベストです。
よろしくお願いします。


では内宮方面へ移動しましょう。
10時台に外宮前バス停から移動し、11時頃に”おかげ横丁”に着いておくのがベストです。
おかげ横丁へは”神宮会館前”バス停で降りるとすぐです。

おかげ横丁のシンボル猫の像

おかげ横丁周辺に到着したら、まずはしっかり座って食べれるお店でランチを食べてしまいましょう!
(食べ歩きはここでは我慢!笑)
この後12時台の本格的なランチタイムに入ると、座れるお店は(主に土日祝日)かなり並ばないと入れなくなります。

どのお店もハズレはほぼありません!
が、私個人が大好きなお店を2軒ピックアップさせていただきます。

①豚捨・・・牛肉専門店。中でも”牛丼”はこの価格でいいの?と思うくらい安くて美味しい♪
②海老丸・・・海鮮料理店。伊勢の郷土料理”手こね寿司”も食べれる。伊勢海老なども○

その他、おかげ横丁には色々お店がありますので↓おかげ横丁のサイトよりお好みのお店を探してみてください。

おかげ横丁の公式サイトへ

ランチを食べたら内宮へとお参りにいきましょう!
お土産や食べ歩きはここでは我慢です(しつこい笑)

内宮は入り口からご正宮に行って戻ってくるだけでも2km弱。1時間くらいはかかりますので、余裕をもって2時間くらいはみておきましょう。

お参りしている間にランチのピークタイムはすぎ、歩いたことでお腹に余裕もできます!
これが、先ほど「食べ歩きを我慢」としつこく言った理由です。
参拝後のこのタイミングで、おはらい町通り・おかげ横丁で食べ歩きやお買い物を心ゆくまでお楽しみください。

朝熊岳展望所からの眺め

おかげ横丁を満喫しお時間が余ってしまった方は、↑朝熊岳の展望広場に寄ってみては?
公共交通ですと、土日祝とハイシーズンしかバスがないので少し難易度は上がりますが。

以前、朝熊岳展望所へのアクセス記事も書いているので読んでみてください。

朝熊岳への記事へ

1泊2日の旅行の方はこれで旅は終わりです。
バスで伊勢市街に戻り鉄道でお帰りですね。
「また伊勢に遊びにお越しください!」

2泊以上の方は再び市街の宿の戻りお休みください。
3日目は伊勢市から離れて志摩に向かいます。

3日目 志摩(鳥羽)へ

旅の3日目は志摩市(鳥羽市)に向かいます。

志摩市(鳥羽市)は主に絶景スポット巡りがおすすめですが、旅行の目的別に3つのパターンに分けてみました。
(公共交通ですと3つ全てのパターンを1日で回るのは無理です)

Aパターン 絶景スポット巡り

私個人が最もおすすめする、志摩地中海村→横山展望台の絶景巡りコースです。
季節的にもオールシーズンOKです。

午前は志摩地中海村へ向かいます。

※志摩地中海はテーマパークではなく宿泊施設(リゾートホテル)です。
なので、宿泊棟には泊まらないと入ることはできません。
園内での写真撮影や、お買い物をしてお楽しみください。

志摩地中海村へのアクセスや詳細は、以前の記事でまとめていますので↓をご覧ください。

志摩地中海村の記事へ

ランチですが、懐が豊かな方は志摩観光ホテルの「ラ・メールクラシック」など、賢島駅周辺のホテル内での優雅なランチはいかがでしょう?
大衆的なお店は鵜方駅周辺に多いです(鵜方駅周辺ならばチェーン店も多い)
↓のマップを参考にしてください。


ランチを食べた後は横山展望台に向かいます。

横山展望台は英虞湾(あごわん)入り組んだ海岸の絶景が望める、伊勢志摩随一の展望台です。

横山展望台からの眺め

ただしアクセスはちょっと大変なので気合を入れてください。

①鵜方駅よりタクシーを利用する・・・これなら気合は入りませんが、片道3.5kmほどあるのでそれなりにお金がかかります。
②志摩横山駅から歩く・・・片道2.5km(行きは当然登り)真夏はオススメしませんが、健康な方なら問題なく行けるはずです。

展望台にはカフェスタンドもあるので、ゆっくりと絶景を堪能してください。

Bパターン 志摩スペイン村で遊ぶ

テーマパーク・アミューズメントパーク好きな方は、志摩スペイン村で一日遊びましょう。

志摩スペイン村へは近鉄”鵜方駅”よりバスで行けます。

ごめんなさい!志摩スペイン村に行ったのがかなり前で写真がありません(汗)
ジェットコースターの”ピレネー”とフラメンコのショーはとてもよかったです!
あと本格的なスペイン料理(特にパエリア)は美味しかった。
(次回行ったら写真撮ってアップします)

詳細は志摩スペイン村のHPをご覧ください。

志摩スペイン村のHPへ

Cパターン 鳥羽へ

鳥羽のコースの場合は11月〜3月の秋冬の時期にオススメです。
それは牡蠣小屋の食べ放題があるから!(春夏も開いているお店はありますが、少ないですし食べ放題ではありません)

鳥羽の牡蠣小屋は県道128号(通称パールロード)に集中しています。

パールロードは絶景ロード

そしてここでも「ごめんなさい!」
私、牡蠣が苦手です(汗)・・・牡蠣小屋についてはおすすめを聞かれてもわかりませんので、三重観光連盟の公式サイトがわかりやすいのでリンクを貼っておきます。

三重観光連盟の牡蠣小屋案内記事へ

牡蠣小屋で海の幸を堪能したら”石神さん”こと神明神社へ向かいましょう。

石神さんは『女性の願いを一つ叶えてくれる』と一躍有名になった神社です。

とてもこじんまりとした境内ではありますが、休日ともなれば多くの女性参拝客で賑わいます。

鳥羽駅→パールロード(牡蠣小屋)→石神さんは、鳥羽市のコミニティバス”かもめバス”で行くことができます。
平日だとちょっと乗り継ぎが不便ですが、きちんと計画すれば回れますよ。

かもめバスサイトへ

これで3日目の旅も終わりです。
「お帰りの方は気をつけてお帰りください!」

また3泊以上する方は上記のパターンを組み合わせて志摩市、鳥羽市を観光してみてください。

終わりに

ここまで公共交通機関で行く、伊勢志摩旅行のルートを案内してきました。

私、伊勢志摩に限らずですが、旅行の際は出来る限り公共交通機関で行くことにしています。

旅行って現地を実際に体感することも楽しいですが、『出発前に計画をすること』もすごく楽しい。
公共交通移動ですと「このへ行くにはここからこうで・・・次はここからこれに乗って・・・」って考えるのが、子供の頃の修学旅行のフリータイムみたいでワクワクします(笑)

”目的地意識が強くなるんですね”

なのでこの記事も、私が計画した”伊勢志摩公共交通旅行”
参考までにご自身の旅に組み込んでみてください。

以上で記事は終わりです。
ご購読ありがとうございました♪

宿屋伊勢ピットのHPへ

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