最近お騒がせの「agodaアゴダ」問題をご存知でしょうか?
超簡単に言えば以下のような感じ。
ゲストが宿泊予約した部屋やプランが違う(そもそも予約できていない場合も)
またagodaとはエージェント契約していない宿泊施設にagodaで予約したゲストが来店する。
これはいったいどういうことなのか?
旅行代理店や宿泊予約サイト(以下OTAと記載することがあります)、また宿泊施設に携わっていない方からしたら謎ですよね。
今回はこの件を解説していきます。
意外と知らない方も多いのですが宿泊施設とOTAは契約を結んでいます。
宿泊施設はOTAに手数料(一部掲載料)を支払い集客のためのPRを依頼しています。また予約サイトのシステムが使用でき決済などもサイト内で行えるようになっています。
また利用するゲストからすれば色々な宿泊施設を比較しやすく、またOTAに掲載してある=安心な宿だという認識もできます。
OTAは宿泊施設のPRやシステムの利用提供し、代わりに宿泊実績に応じて宿泊施設から手数料をもらい(一部掲載料)運営しています。
宿泊予約サイトには国内の予約サイト「楽天トラベル」「じゃらん」「るるぶ」など。
海外予約サイト「booking.com」「Expedia」そして今お騒がせの「agoda」などがあります。
基本的なシステムは大体前項で書いた内容で同じなのですが、国内サイトか海外サイトかで大きく異なることがあります。
それは『管轄』です。
国内予約サイトは観光庁が徹底して管理していますので、日本の法律に従い問題があるサイトにはすぐ指導が入ります(そもそも参入が簡単にはできません)
しかし海外予約サイトの管轄はそれぞれの国の機関です。日本の法律が適応されません。
今回のagoda問題はおそらく転売ではと思います。

上の関西テレビの画像がわかりやすかったので引用させてもらいました。
①宿泊施設が宿泊予約サイトと契約(おそらく海外予約サイト)
②そのサイトが空室を他の海外予約サイトに無断で転売
③agodaがその転売を買い取り、ゲストはagoda経由で宿泊予約し来店。
①②③の流れだと思いますが、なぜ冒頭のようなプランの相違など(そもそも宿泊施設は予約を受けていないとなる場合も)が起こるのか。
・宿泊施設は基本的に契約を結んでいる予約サイトからの予約しか把握していません(上の図で言えば①のサイトのみ)
・宿泊するゲストは宿泊施設がどの予約サイトと契約しているかなど知りません。
しかし転売を買い取った③(今回のagoda)はそれらを悪用しプランの改竄(かいざん)をしたのではないかと僕は見ています。
では宿泊予約のトラブルに遭わないためにはどうすれば良いか。
できるだけ宿泊予約は国内予約サイトか宿泊施設に直接予約する(宿泊施設と直接やりとりする場合は必ず書面の残るように)
先の項目でも書きましたが国内予約サイトは観光庁の厳しいチェックが日々入ります。
サイトが自ら空室転売などしません。
最後になりましたが宿屋伊勢ピットでは「楽天トラベル」のみエージェント契約しています(2025.7現在)
従いまして楽天トラベルからの予約以外はお受けしていません。
※リピーターさんは直接のやりとりでの宿泊予約可能です。
また宿泊の転売・譲渡もお断りしています。
今回のagoda問題のようにならないための措置です。