2023年のGWは天気にも恵まれ、伊勢志摩エリアにも大勢の観光客が訪れました。
これだけ盛況のGWは2019年以来の4年ぶりで、伊勢ピット的にも久々に集客活動をしっかり行ってGWに突入しました。
しかし、結果的にはこの集客戦略は失敗に終わり、2020.2021の旅行需要が消えていた2年間ほどではないものの、何もしなかった2022年よりも売り上げ減(泣)
この記事ではGW中の稼働状況と、なぜ戦略がうまくいかなかったのか、またこれからの課題を書いていきます。
事前の予約は好調だった
まずGW突入の10日ほど前の5連休の予約状況です。
宿屋伊勢ピットはグループルーム(定員4人)×1・ツインルーム×2の3部屋8名がMAXです。
(表の国内は国内ゲスト、海外は海外ゲスト、数字は利用人数、ー空き)
日付/部屋 | グループルーム | ツイン和室 | ツイン洋室 |
---|---|---|---|
5/3 | 国内③ | 国内① | 国内① |
5/4 | 海外② | 国内② | 海外① |
5/5 | ー | 国内② | 海外① |
5/6 | ー | 国内① | 海外② |
上の表の通り後半の5,6日のグループルーム以外は完売!
2019年にはGW4日連続完売でしたが、それに近いような予約状況でした。
しかし、この時一抹の不安があり、それが現実のものとなります。
5連休はキャンセル祭り
5連休中、実際の稼働したのが以下の表になります。
(○実際に稼働 △キャンセル料支払いあり ×ノーショー キャンセル料支払いなし ー空室)
日付/部屋 | グループルーム | ツイン和室 | ツイン洋室 |
---|---|---|---|
5/3 | 国内○ | 国内× | 国内△ |
5/4 | 海外× | 国内○ | 海外○ |
5/5 | ー | 国内○ | 海外× |
5/6 | ー | 国内○ | 海外× |
なんと実際に宿の来てくれたのは、事前予約のあった10組中5組だけ!
GWのような超ハイシーズンはキャンセル率が上がるのはある程度仕方ないけれど、50%は異常値です・・・。
しかもキャンセルの連絡があり、規約のキャンセル料を支払ってくれたのは5組中1組だけというカオスな状態になってしまいました。
(他は連絡なし、または連絡ありもキャンセル料支払いなし)
集客戦略失敗の背景
戦略が失敗に終わった原因は海外ゲスト向けの集客活動をしすぎたこと。
これにつきます。
3月の春休みシーズンに久々に海外のゲストが多く訪れ、それに合わせてGWは海外ゲスト集客に力を入れたのですがこれが悪手でした。
上記の表で稼働状況を書きましたがキャンセルした5組中3組は海外のゲストでした。
そして、この3組に共通することはチェックインの1ヶ月前くらいの割と早い時期から予約をもらっていたこと。
日本人であれば1ヶ月前に宿の予約をするのは普通(遅いくらい)ですが、海外の方は1週前から直前が多い。
これを紐解くと、1ヶ月前の予約は『とりあえず宿の確保だけはしておいて、予定が変われば行かなくていいや』という感じだったと思います。
5連休中で唯一キャンセルしなかった海外ゲストは、自転車旅中の方で直前の予約してくれた人でした。
ちなみに国内ゲストでは1組キャンセル料の支払い拒否をしたゲストがいましたが、平時のハイシーズンでは、こんな人としてヤバい人が10%程度は混じってしまうので、これは仕方ないかなっと(笑)
今後の課題
海外のゲストが予想以上に早いスピードで戻ってきている!
昨年2022年は主に欧米系中心でしたが、2023年はアジア系も多く訪れるようになりました。
そこをどう考えるか?!
コロナ前であれば、基本的には国内ゲスト中心に集客していましたが、その線を継続していくのが案1(海外ゲストはおまけ的に捉える)
ただしこれは爆発力はなく、ピットの体力が持たない可能性があります。
案2は海外のゲストも積極的に集客していく。
このGWでの失敗を踏まえて、海外のゲストさんは事前に決済してもらえるような仕組みにする(またはOTAを使う)
基本的には案1と案2のハイブリッドがいいかなぁと。
(国内ゲストは自前で集客し、海外ゲストはOTAに任せる)
まだ終わったばかりですが、現状こんな感じのGWでした。
宿の詳細やご予約はHPよりお願いいたします。