今回は伊勢ピットのことカテゴリーにしていますが、伊勢ピットのある「伊勢河崎」のお話です。
伊勢河崎は江戸時代は伊勢の物流拠点として栄えたエリア(勢田川という川が流れていて水運に都合がよかった)
伊勢の台所として商人たちが暮らした町でした。
その商人が暮らした築100年を超える古民家や蔵が今でも残る、とても情緒ある町なのです。
しかしながら、その古民家や蔵も空き家がチラホラ・・・
持ち主の高齢化や維持費の問題で年々取り壊される建物も増えています。
そして最近、伊勢ピットの裏にあった古民家が取り壊されてしまいました(空き家だったけれど)
持ち主さんは建物の歴史的な価値などは理解されていると思いますが、やはり維持費などの問題がのしかかるのは当然。
僕みたいな当事者ではない人間が非難する資格はありません。
でも、行政としてはこのような歴史的な建物を保護しなくて良いのか?
疑問に思います。
例えば岡山県倉敷市などは昭和の中期頃から歴史的な建物の保存に力を入れてきて、今日では倉敷美観地区なる素晴らしい街並みの保存に成功しています。
「伊勢にはおはらい町やおかげ横丁があるじゃないか!」と思われるかもしれませんが、あれはほとんが江戸時代を再現した建物で、実はまだ比較的新しいのです(もちろんこのまま保存していけばいずれは古民家ですが)
行政としてはおはらい町やおかげ横丁があるから観光客は来てくれるし、同じ市内の二見にもこのような古民家が並ぶエリアがあるので河崎まで手が回らないのかもしれませんが、壊したものはもう戻りません。
なんとか手を打てないものか・・・そう思いここに記しておくことにしました。