2012.3.31付けで11年勤めていた会社を退職し、本日10年が経過しました(これは2022.3.31に書いています)
当時33歳でした。
会社を辞めた理由はシンプルに「人生で一番大切なのは、楽しいと感じて過ごす時間」だと思ったからです。
当時勤めていた会社は給料こそ良かったですが、働く時間が尋常ではなかった(月300-350時間・休みは祝日関係なしの日曜のみ)
そして何より仕事自体が好きではなく、単純にお金のためと割り切っていました。
ふとした時に、「このまま65歳までこんな生活でいいのか??」
「退職したら好きなことをやる??・・・でもそれまで健康でいられるなんてわからないじゃん」
2012.4.1に手続きと挨拶で最後に会社に行き、本社を出た時の開放感は今でも鮮明に覚えています。
満開の桜も綺麗で、まるで桃源郷にきたようなフワフワした感じでした。
ただ同時に「これからどうしよう??」と不安があったのも事実(先のことは考えず勢いで辞めたw)
でもしばらくは、これまで忙しすぎてできなかった好きなことをしようと決めてました。
青春18きっぷなど格安移動手段を使いつつ、国内の有名な観光地に行きまくりました。
会社員時代の11年は都内と自宅の千葉県だけで生きていたのでとても新鮮でした。
突如として自転車に目覚め、旅サイクリストになる。
そして100日で日本一周。
この旅で利用したゲストハウス(当時はまだ珍しかった)スタイルの宿の経営に興味を持つ。
ゲストハウスの開業地探しのため、全国津々浦々にプチ移住。
リゾートホテルの住み込みバイトや、農家のお手伝い(住み込み)、工場の作業員(寮付き)のようなことをしました。
いきなり都会から移住より、プチ移住してみるのおすすめですw
そんな感じで2012年から2017年の6年間は好きな旅をしまくっていたのですが、2018年に三重県伊勢市に正式移住し「宿屋伊勢ピット」を開業しました。
好きなことをしていたら夢がいつの間にか叶った。そんな感じです。
(もちろん会社員時代の蓄えなくしては叶わなかったことではありますよ)
20代の頃、人生で一番大切なものはズバリ”金”でしたw
金さえあれば手に入らないものはない!団塊ジュニア世代らしい考え方でしたね。
今は「楽しいと思える時間」こそが人生で一番大切なものです。
お金は楽しい時間を手に入れるための手段の一つでしかない。
そんなスタイルで生きていくには、犠牲にしなければならないこともあるけど、「死ぬときに楽しい人生だったなぁ」って思えればOKなんじゃないかな。
43歳〜53歳の10年も楽しく過ごすのが目的。
そうするための手段の一つが仕事。
これを忘れずに過ごしていこうと思います。