海外のゲストから見た現在の日本(経済編)

約5分

某ヨーロッパ国在住の日本人のゲストさんが数日前にみえ、その方との会話がとても面白く、またためになったのでブログにしています。

ちなみに今回は経済編。
なぜ日本は30年以上もの間経済成長しないのか?

そのテーマを海外在住の方からの目線で聞けましたので記載しておきます。

前回はコロナ対応編を書いていますので、よければよちらもご覧ください。

高齢化による世代人工分布の歪み

まず極端な高齢化社会があげられます。
日本に限らず、ある程度経済が成熟すれば、自然と高齢化が進んでいくのが資本主義では仕方のないことですが、それを政策でなんとかしていくのが政治。

しかしここまでの高齢化が進んでしまうと、政治家は人口の多いゾーンに向けて有利な政策をしなければ選挙に落ちてしまう=高齢者に喜ばれる政策を打ち出し、さらなる高齢化が進む・・。

もはや選挙の仕組み自体を変えなければ政治の力ではどうしようもないところに来ていると思います。
(例えば10代20代は10票投票でき、30代は8票・・・・90代は1票のような)

人は高齢になると消費が落ち、高齢化率が上がればその分経済は伸びにくくなります。
そして、怖いのが高齢になると(あくまで一般論です)経済成長などしてほしくないのです。

理由は簡単で年金生活者であれば経済が成長して物価が上がれば、必然的に買えるものが減り生活が苦しくなります。
経済が成長した=支給年金額がすぐに増えるわけではないので。

働いている方も、若い世代に比べれば時間も収入も限られる。

以上のように、ここまで世代人口の歪みができてしまうと、国レベルでは選挙システムを変えない限り非常に難しい!
できるとすれば市町村レベルでの若い世代に有利な政策(兵庫の明石のような)、くらいでしょうか・・。

ゲストさんの国の高齢者率は約20%(65歳以上の割合)ちなみに日本はもうすぐ30%です。
合計特殊出生率で言えば1.9(「2」が目前)に対し日本は1.3(データのある187国中174位)

1990年代には1.5くらいまで下がった特殊出生率も、21世紀になり比較若い大統領なども誕生し、かなり大胆な政策を行った結果
改善したそう。

本当に国民全体でこの問題に向き合えばゲストさんの国のようになることも可能なのかも・・・

国民性

①労働者が真面目すぎる

ブラック企業(ブラックバイト)ってゲストさんの国には基本的にはないそうです(まじか!!)

というのも、そんな勤め先は秒で辞めるw・・のが国民性だから、雇う方もそれなりの報酬や労働条件を提示しなければ労働力を確保できない。

対して日本人はなぜか労働環境が悪くても居続けてしまう(そんな僕も11年ブラックな環境の会社で働いていました)

今ならばゲストさんお国のように、悪条件な職場なら秒でやめますがw
若い時にはその判断ができなかったなぁ。

もちろんブラック企業はダメ。ですが「そこに居続けてしまう人はもっとダメ」がゲストさんやお国の持論です。

ブラック企業を野放しにしてしまうと、きちんとした企業(ホワイト企業)の足を引っ張り、結果として労働者の収入が減り経済の循環が悪くなるのです。

②均一化

みんなと一緒。いつでもどこでも。安定の〇〇。みたいなことが大好きな日本に対し、
「何かに突き抜けている」や「ここにしかない」こと価値を見出すのがゲストさんの国の人々。

例えば、飲食店。
日本はチェーン店多すぎだそうです。

もちろんゲストさんの国もチェーン店はありますが、日本のようにどこにでもあるものではないそうです。

「便利で安定の物が食べれていいじゃん」と思われるかもしれませんが、便利は価値=価格を上げにくい。

例えばマク○ナルドに期間限定バーガーが販売されたとして、それを¥5000で買う人がどれだけいるでしょうか?(買うのは相当裕福な人か相当なマニア)

でも、例えば伊勢の精肉店が作った松阪牛バーガー(1日10個限定)なら¥5000でも勝負できますよね?

かなり極端な例でしたが、飲食店に限らず「便利が売り」は単価を上げにくい。
ということは、お店の利益もそれほどでず、従業員に支払う給料も少なくなり経済も周りにくくなる。

「ひろゆき」さんの”牛丼屋チェーンには行くな”みたいな話の動画は非常に的を得てるのでリンクしておきます。
(ちなみに僕はひろゆきさん意地悪そうだから苦手w)

「便利だから・安いから」は実は幸せになる人は少ない(ほんとにその店が好きな人を除き)

チェーン店を全否定するつもりはありませんが、本当に好きな店にお金を落としていきたいものです。

まとめ

ゲストさんと話した経済の話はかなり濃い内容で、正直この文章だけでは伝わらないと思いますが、一応まとめますと

・高齢者率が高く経済成長の足枷となっているので出生率の上昇する方法を国民全体で考える。
・ブラック企業は削り合いの象徴なので、そこでは働かない(入ってしまったら秒で辞める)
・自分の好きな物や店にお金を落とす。安いからで選ぶと幸せにはならない。

こんな感じでしょうか。

2回に分けて書いてきました、某海外からのゲストさんとの会話からの記事でした。

コロナ後はほとんど海外のリアルな現状を聞く機会もなく、今回非常に楽しかったです。
勉強にもなりました。

ありがとうございました!

最後に日本の素晴らしい点について

『圧倒的な治安のよさ』

これは世界中を飛び回っているゲストさんから見てもダントツでトップだそうです。
この安全さを保ちながら、経済の成長する国になるといいですねぇ。

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